マンガユング「心の深層」の構造―全生涯とその分析心理学 (Kodansha sophia books)
今まで大学の授業に何度もユングの名前がでてきて、名前だけは知ってはいた。しかしユングは一体どういう人なのだろう、そう思って買ってみた。とてもきれいな絵で書かれている上、丁寧な説明までついていて、わかりやすい。最近、知り合いのユングを研究している人も買って読んでいることがわかった。ユング入門書的存在だと思う。
さかもと未明の「貯まる!」生活術
この方をテレビなどで少し拝見したことがありますが、
漫画家といっても何を描いているのかも分からず・・・。
こういうマンガを描く方だったのですね・・・。
そしてすごく派手な印象があったけれど、
この本を読んで意外や意外、とても実直でお金に関して
まじめな方でした。
意外ですが、金銭感覚はとてもまとも。
家にテレビもクルマもないそう。
エルメスのバッグもあるけれど、最初は中古ですごく安いのを買った、とか
赤裸々にいろいろ語っています。
その赤裸々具合も、身の丈にあった無理していない生活も
とてもいいな、と意外と好感が持てました。
お金を使うべきところと使わなくてもいいところを考える、とか
友達100人って強迫観念にかられてないか、とか
お金がたまる人はダイエットも成功する、とか
いちいちうなずくことばかり書いてありました。
表紙のイラストとかちょっと買ったり、持っているのに抵抗がある気はしますが、
この通りにやっていれば、ちゃんとお金は貯まると思います。
信じて、行動するに値する、ちゃんとした内容の本です。
さかもと未明の美人革命―ほしい“綺麗”は、こうして手に入れる!
1日でパーッと読めてとっても読みやすかったです。
女の子がお金を使う優先順位は基礎化粧品、次に美容院、
最後に洋服などたしかに納得うなづく内容です。
あと、ダイエットのための未明オリジナルレシピ(海苔とねぎとエノキのスープおいしそう)や著者の恋愛経歴や若いうちは1度はオジサンと
お付き合いしてみるススメやメリットが紹介されています。
著者談「年上の男性は若い男の何倍もあなたと付き合うことを喜んで
くれますから一度はその幸せを楽しんでください!」とのこと。
あと「チビ・デブ・ハゲいい男がいないと嘆くより、まずは付き合ってみる!」など。恋愛にも前向きに語っています。
ただ残念なのが現在の美人写真と昔の写真が小さいモノクロ写真で2~3枚しか載っていないことです。
あとはカラー写真がほしかったです。
人生(読み:いのち)
この曲は、もともと保健師だった方が、障害者や患者さんたちの心の支えとなる何か、想いをシェアする何かが欲しい、という熱い想いで作詞作曲、自主制作でCDを作ったものだそうです。
プロじゃないので、詩も曲も、正直荒削りな感じがあるのですが、何かこう、伝えたいことはとてもよく伝わってくるのです。
今こそ本当に 人生愛せそうです
まさに生きることに悩んだ人たちを支えたからこそ出てくる言葉だなぁ、と思いました。
さかもとさんも、歌手としてはまだまだですが、とても丁寧に、心をこめて歌っています。それがまた、ジーンと来てしまいました。
人生、いろいろあると思います。でも、まず生きている事自体をありがたく感じる。それがとても大事なんだということを教えてくれます。
神様は、いじわる (文春新書)
さかもと未明の生い立ちの記と闘病記。興味深く読んだ。特に自らが罹患した膠原病については、同じ病気を患う方々を勇気付けるものだろう。しかし敢えて注文を付けたい点が二点。
自らの病気(膠原病)について、自分で勉強する姿勢は素晴らしいと思う。しかしステロイド剤や免疫抑制剤の使用を過度に恐れるのはいけない。病初期に適切な治療を受けることが予後を良くする。そのためステロイド剤and/or免疫抑制剤の使用が必要であれば、使用をためらうべきではない。また著者は免疫抑制剤と抗癌剤とを混同している節があるが、両者は異なるものだ。
著者は蘆田先生を信頼し、主に蘆田先生から治療を受けている(他科の医師の診察を受けているのかも知れないが、その記載はない)。信頼できる主治医を見つけた著者は幸運だと思うし、また著者の信頼を得た蘆田先生には頭が下がる。皮膚症状が強く出ている為、皮膚科医である蘆田先生が主治医になっているのだろうと推測する。しかし蘆田先生御自身も巻末に書かれているように、全身性エリテマトーデスは全身の炎症性疾患であり、皮膚のみに限局して症状がでる訳ではない。著者の腎障害の程度や血液所見についての記載は見られない。書かれていないところをみると、特に問題ないのだろうか。やはりリウマチ科医か膠原病内科医が主治医になるべきではないかと思った。必要があれば皮膚科医にコンサルトすれば良い。