口笛とウクレレ
タイトル通りの「口笛とウクレレ」です。
石田ゆり子さんも購入済だとか。
私は彼女が聞いている、と聞いて買いました。
和めるCDです。値段もお手ごろ。
いいことづくめ!と思いきや、このCD
すんごく短い、って知ってました?
こういう値段だったら、それが当たり前?
私は知りませんでした。
これ多分、30分ないと思います。
それだけが残念。
このほのぼのムードで70分くらい録音しておいてほしかった。
20数分のCDなので、お昼寝するにはちと足りず、
リピートをかけておいてはいますが、
もう少し長かったらなー、と思いました。
この青い空、みどり~BLUE
サザンにとって、「TSUNAMI」の大ヒットで始まった2000年は、非常に思い出深いものとなっただろう。その2000年を、そして20世紀を締めくくる曲が、この「この青い空、みどり」である。なおこのタイトルは、その年の夏に桑田さんのインタビューが掲載された「Free&Easy」の表題でもあった。
記録的ヒットを遂げた「TSUNAMI」や、強烈なインパクトを残す「HOTEL PACIFIC」に較べて、やや目立たない印象のある今作だが、未来への希望を高らかに謳い上げた、心に残る作品だ。
そして、このシングルはサザンオールスターズが6人で作った最後の作品でもある。翌年の夏、ギターの大森隆志さんが脱退し、サザンは5人編成となる。サザン自体はその後もヒット曲を連発するのだが、長い間サザンを聴いてきた私にとっては、この作品が実質的なラストシングルである気もする。
歌詞カードの、大森さんの笑顔が切ない1枚である。
World Hits!? of Southern All Stars
Hotel Pacificは驚きました。いい感じです!でもやっぱりサザンを期待してはいけませんよ~ちゃーんと別物ですからね。関口さんとウクレレを愛する方にはおすすめ。
Loving You
「花咲く旅路」に匹敵する佳曲「涙の天使に微笑みを」が含まれたことで、2枚組の豪華版「MOTHER」を越えてしまった素晴らしきベスト。 昭和という過去をしっかり抱きしめて、明るく平成の未来に向かって歩く。 日本の原風景を匂わせる独特のメロディと歌声は、心に真っ直ぐ響いてくる。
このCDに合わせて発売された自伝的エッセイ「娘心にブルースを」に記されているのですが、グループ結成時に自信を失っている原坊に「おまえねー、うまいやつなんて上を見たらキリがないんだよ。みんなで一緒にうまくなっていけばいいんだ。とにかく一緒に頑張ってみよう!」と桑田佳祐が励ましています。 懐かしさと優しさを見事に融合できる稀有なアーティストを育んだサザンに感謝!です。
バラッド '77~'82
珠玉の20曲、本当にステキな曲が揃っており、今さら何のレビューを書けるのかと逡巡するほどの名盤です。
まずLPレコードが発売されてすぐに購入し、1985年にCDが出たので買い直して聴いてきた曲集です。20数年前の発売当時より価格が半分近くなっているのは新しい世代のファンには朗報でしょう。
サザンオールスターズの魅力のかなりを占める桑田佳祐のコンポーザーとしての優れた才能は言うまでもなく、類まれなるヴォーカルの能力があるからこそ、これらの曲が21世紀になっても聴き継がれているわけです。全く古くなっていませんし、曲の完成度の高さ、聞き惚れるヴォーカル、バンドとしてのまとまり、どれをとっても一級品です。
桑田佳祐が日本語で歌うロックを定着させ、出す曲を見事にヒットチャートに乗せていったわけですが、あらためてこのアルバムを聴くと、歌謡曲とロックが上手く融合しているのが分かります。コード進行、言葉の捉え方など、世の音楽シーンの動きの半歩先をいくセンスがあるからこそ、残ってきたのです。彼らの音楽が一般に支持されるためにも前衛の要素は少しで良いわけですから。
収録曲が世に問われた1980年前後はまだ歌謡曲の存在は大きく、サザンもコミックバンドからニューミュージックの音楽だという認識を経て、ここに収められた「いとしのエリー」で、バラードが歌えるロック・バンドという認知がされたわけです。彼らの音楽の多様性に聴衆も日本のショービジネスもついていけなかったのは事実です。この『バラッド』の収録曲の多様性を俯瞰してみるとよく理解できるでしょう。
原由子が歌う「流れる雲を追いかけて」で歌われている満鉄の本社があった戦前の大連は、アカシヤに彩られ、今も語り継がれている港街です。連鎖街の華やかさ、ハルピンへの列車、進軍ラッパ、そして古色の香りを振りまくアレンジなど、どれをとっても昭和ロマンに満ち溢れています。桑田佳祐の実力をまざまざと感じさせる佳曲で、大切にしたい曲の一つです。
「Just A Little Bit」「Oh!クラウディア」は、今聴くとA.O.R.の雰囲気が漂っており、哀愁が感じられるのは天性の名ヴォーカリストの輝きなのでしょう。あの時代のヒット曲の特徴と良さが受け継がれています。
研ナオコの切々とした歌唱と甲乙つけがたい「夏をあきらめて」は、本家ゆえ男心の切なさが見事に伝わってきます。歌詞がよりウェットに感じるのも、作り手の思いの強さがでているのでしょうか。
「Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない)」も切ないですね。冒頭の印象的な出だしからひきこまれます。フランス語の歌詞の挿入など、新しさと懐かしさが同居する音楽の魅力に今も包まれています。
桑田佳祐が食道がんから立ち直り、我々の前に元気な姿を見せてくれたのは嬉しい限りです。ほとんど同じ世代ですから、体調に気をつけてこれからも感涙を呼ぶような名曲を作り続け、我々の心にその歌を届けて欲しいと願っています。