白洲正子“ほんもの”の生活 (とんぼの本)
この本は、今までに知らなかった白洲正子さんに出会えます。
特に、娘さん(牧山桂子さん)が書いた部分が最高に面白い。
何が面白いかというと、家族だけが知り得る白洲さんのエピソードが満載だからです。
白洲さん本人や、知人友人が書いた文章では読めない、
面白い話が沢山で、
「えっ、こんな人だったの?」「こんな夫婦だったの?」
と笑えること請け合いです。
写真が沢山載っているのも、見応えがあっていいです。
路上観察学入門 (ちくま文庫)
京都面白ウオッチング、華の東海道53次を読んで、興味を持っていた「路上観察」に学問的なものがあることを知り、購入しました。
馬鹿馬鹿しいことをここまでやって、学問にまで高めてしまったことに驚いてしまいます。
あまりの馬鹿馬鹿しさに、もしかしたら、「読者はなめられてるんではないか」と一瞬かんぐってしまいますが、読み進む内に、その面白さに「まあ、いいか、面白いし」と思ってしまいます。
路上観察に興味のある方は、是非、そのルーツから解き明かしたこの本をお読みください。路上観察に興味のある方には絶対お薦めの一冊です。
千利休―無言の前衛 (岩波新書)
タイトルからして難しい芸術論かと思いきや、前衛芸術という意外な切り口からのエッセイ集。
著者自身が元々茶の湯どころか歴史も大して知らないというところからスタートしている思索だから面白い。茶の湯に対する一風変わった切り口をご覧あれ。
個人美術館の愉しみ (光文社新書)
赤瀬川さんが日本各地の魅力ある個人美術館を訪ね、その成り立ちを取材するとともに、所蔵作品を鑑賞していく一冊。雑誌の連載をまとめて再編集したものだそうです。45の美術館が豊富なカラー図版付きで紹介されていて、赤瀬川さんが寸評を加えている作品は、だいたいその写真も載っています。
「個人美術館」には二通りの意味があって、ひとつは一作家単独の作品群からなる美術館のことで、もうひとつは私的な一個人のコレクションに由来する美術館のこと。赤瀬川さんはそれらの美術館が創設されることになった発端に関心を寄せ、来歴にまつわる数々のエピソードを通じて、美術館の礎を築いたコレクターや画家たちの人柄と人生に思いを馳せていく。
赤瀬川さんの語り口は自在かつ率直で、緩やかに作品をとらえていく文章は平易で親しみやすいけれど、そこには同じ画家としての批評眼に裏打ちされた実感がこもっている。
また、建築物としての美術館にもスポットが当てられていて、外観や内装、展示室の様態などが来館者の視点から語られている(入口で靴を脱ぐかどうかの違いにも着目している)。美術館が立地する周辺の環境についても触れられているので、写真とあわせて、美術館のことをよりイメージしやすかったです。場合によっては、美術館へのアクセスの段階から記述がなされていて、現地に不案内な赤瀬川さんの様子が時に垣間見えて、それも本書の楽しさの一つになっている。他にも随所に赤瀬川さん独特のユーモアが感じられ、リラックスしながら読んでいけます。
つい続編や海外編を期待してしまうくらい、本書の内容はとても充実していて面白かったです。
【地方別収録美術館数】九州地方:3館 中国地方:7館 四国地方:3館 近畿地方:7館 中部地方:10館 関東地方:15館(※東京から最多の7つ、次いで愛知から5つ選ばれていました。)
ライヴ・イン・ハトヤ
噂には聞いていましたが、今回初めて拝聴する事が出来ました。いやぁ、凄いですね!最高の名盤(迷盤!)です!!口上でのタモリさんもメチャクチャ、暴言のオン・パレードです!構成についてはショックでした。“こういうアルバムもあるんだなぁ…”と衝撃を受けました。ギャグ盤な筈なのにバカに出来ないのが歌です。全曲素敵です。ハトヤのテーマから始まり、優柔不断音頭までどれも素敵です!伊東鳩子さん(笑)も聴かせてくれます。名曲でした!とにかく買って損なしです。“ちょくそ”する気になりません(笑)!!