愛と哀しみの果て [DVD]
飛行機を操縦しながら前後の席で手をつなぎあう場面で、言葉は無くても二人が愛を確認しあったことを感じることができて、とても私も胸が熱くなりました。
二人の愛情は、まるで舞台となった壮大なアフリカの大地のように美しいけれど、どこか厳しさのあるものでした。いちゃいちゃするような恋愛ではなくて、お互いが自分の世界を持っている、そんな大人の恋愛です。もっとも女は男をもっと独占したかったのでしょうが・・・。
とにかく、ロバート・レッドフォードとメリル・ストリープは適役だと思います。音楽も最高です。ちょっと長い映画なのだけど、終わっても直ぐに席を立つ気になれないほど、心に余韻が残ります。何度でも見たい映画です。
アフリカの日々 (ディネーセン・コレクション 1)
アメリカでは数々の賞を受賞している(後の映画も)、エッセイの先駆的作品です。
デンマーク本国では90年代から50デンマーク・クローネ紙幣に肖像が採用されて
いましたが、これは2011年までに廃盤になるようです(現在移行中)。
作品は、デンマーク出身のアイザック・ディネーセン(本名カレン・ブリクセン)が
農園の共同経営者としてケニアで入植生活を送ります。
いまとなっては歴史的な資料としても価値が高いですが(植民地時代の現場)
読み応えとしては、作者の忍耐強さに尽きると思います。
「ええっ!?」というようなことが毎日起きますが、作者は全力で対応していきます。
いい事はあまり起きないけれど
読み進めるほどパワーをもらえるような、素晴らしい作品です。
第二次大戦下ナチス占領中の本国で、ユダヤ人の脱出を手助けしていたと言われる
作者の凛とした姿勢、しなやかな強さはこの時から一貫していると感じます。
全然関係ないけど、モノクロ写真の作者は美人です。
シネマ・セレナーデ
ご存知の方もおられると思いますが、オバマ大統領の就任式にイツァーク・パールマンとヨーヨー・マがそろって演奏していました。二人のことですから、すばらしい演奏だと思います。
このアルバムは、すばらしい名曲の数々で、どれもパールマンの名演奏を堪能できると、思います。クラシックの演奏と違ったパールマンの包みこむような演奏を聴きたい方には、もってこいの作品だと、思います。
話はそれますが、就任式の演奏は屋外で演奏するのではなくて、屋内の演奏を中継してほしかったです。そのほうが、いい演奏が聴けたのではないでしょうか。私の個人的なわがままですけど・・・。
ベスト・シネマ・クラシック100
disc1〜2は有名映画で使われたクラシック曲とクラシックではないスター・ウォーズやロード・オブ・ザ・リング、タイタニックなどのテーマも混ぜられています。ジョン・ウィリアムズやモリコーネなどの映画音楽もクラシックの名曲に引けを取らない傑作であるとあらためて気付かされます。
disc3からは映画のテーマ曲は無くなってクラシック曲ばかりになりますが、disc3では主にモーツァルトの曲が収録されています。disc1〜5にモーツァルトの有名曲はだいたい収録されています。
disc4はピアノ曲が集められていてナインマンのピアノ・レッスンの曲で幕開けです。このdisc4が一番のお気に入りです。
disc5は映画の中で使われたオペラ曲が集められています。
disc6はバッハを中心としたバロック曲がメインになります。
discによってカテゴリー分けがされているので、ピアノが気に入ればまた別のピアノのCDに行けばいいし、自分の好みのジャンルや作曲家が見つけやすくなってます。
ほとんどの曲が一度は聞いたことのある有名曲ばかりなので、映画が好きでこれからクラシックを聴いてみようかなと思ってる人には良い入門CDだと思います。
愛と哀しみの果て 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
原作(アフリカの日々)を先に読んで、映画も見てみました。
だいぶ脚色されているだろうなと思っていたところ、ストーリー、登場人物が実話にけっこう忠実だったので好感を持っただけでなく、映像の美しさに引き込まれました。制作スタッフの頑張りに拍手です。
圧巻は飛行機で雄大な大地を飛ぶところです。物語がリアルに立ち上がってくる感じと言えばいいでしょうか。
登場していた個々のアフリカ人の人物描写が素晴らしいので、原作もおすすめです。