同窓生代行─売野機子作品集・2─
発売を楽しみにしていました。
巻末で著者もふれていますが 男×女、女×女、男×男 という色んな形の恋?愛?の話がおさめられています。
そういうと嫌悪感を抱く方がいらっしゃるかもしれません。
しかしまぁ前作の中のオリジン・オブ・マイ・ラヴシリーズがOKでしたらすんなり読めます。
むしろ私は売野さんの描く同性の恋情の話って好きです。
でてくる女の子や男の子の憂いを含んだ目線のコマが綺麗。
気に入ったのは深夜のファミレスでのひとこま「未明のGIRL」ですね。
個人的に、女の子があけっぴろげで取り繕うことなく恋だの語らう話って楽しくて好きです。
岡崎さんの漫画とかであるような。
ともかくテンポがいい。読後はちょっと切ない…かな。
「同窓生代行」「もっともっともっとよく見て」もいいです。
表題作は、出てくる女の子の言葉がなんだかよくて。(ネタバレになるんで控えます)
同時収録「もっともっとよく見て」の描き下ろし作品の方は
メガネ2人がたいして会話してるわけでもないのになんだか微笑ましい。
万人に受ける作品ではないとは思いますが、
気になる方は是非一読を。
(ロンリープラネットがまだ届かない…何故)
3年B組金八先生 DVDコンプリートBOX(全85枚組) <完全予約限定生産>
全シリーズはもちろんのこと、
DVD化されていなかったスペシャル版8本の
初収録はファンとしてはうれしいですね。
特にスペシャル版『卒業アルバム』はVHSにすらなってなかった。
22万円はかなりの出費だと思うけど、
これまで各シリーズのBOXを全部揃えたら34万4000円だし、
さらにスペシャル版8本が付くと考えたら意外と安い・・・・・・かもです。
でもDVDじゃなくてブルーレイにしてくれたら
半分の枚数で済むのでは?? 正直、もっとスリム化してほしい。
BDは画質だけじゃなくて大容量もウリですから・・・・。
日テレの「名作BDシリーズ」みたいに「1話1000円」で
収録してくれると嬉しかった。
初期の金八(SD映像/モノラル)はそんなに容量食わないはずだから
BD1枚に5〜7話ぐらい収録できると思うんだけど・・・・。
※ちなみに「名作BDシリーズ」は1枚で400分超収録されてます。
しかもHD撮影されてる第5シリーズ以降は
やっぱりハイビジョンで楽しみたいし・・・・・。
これで「最後」なので、特典もしっかりと入れてほしいです。
特番で放送された2回の同窓会スペシャルや、
生徒たちの交流を深めるためにクランクイン前に
行われるオリエンテーリング、NG集、
主要生徒による金八へのメッセージ映像とか・・・・。
これぞ「永久保存版!!!」という商品作りを望みます。
パラレル同窓会 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)
1980年ごろビッグコミックなどに掲載された、作者の大人向けSF・ファンタジー漫画。この一冊には「値踏みカメラ」「同録スチール」「夢カメラ」「コラージュ・カメラ」など、未来のカメラをセールスマンが売りに来る物語が数編あります。このあたりは「大人のドラえもん」(あんなこといいな、できたらいいな)感覚ですね。このセールスマンは「笑うセールスマン」の喪黒のように堂々とはしておらず、うろうろと狂言回しに徹しています。大人の事情、わがままがさらりと、ちょっと皮肉に書かれていて楽しめました。この巻のカメラシリーズの最後にあたる「四海鏡」や、「鉄人を拾ったよ」の終わり方などは、欲に囚われることを厭う大人の心境に著者も至った、という感じです。
表題となっている「パラレル同窓会」は題名どおりパラレルワールドもの。この異色短編集シリーズの(1)「ミノタウロスの皿」にある「自分会議」にも共通する、「あの時こうしていたら」という誰でも一度や二度は考えることをSFにしたものです。ある程度「取り返しのつかない」歴史をもってしまった年代こそ読んで感じるものが多いと思う題材です。私的にはこの2作のうちでは、最後の結末が少し悲しいけれど「自分会議」の方が好きでしたけど。
通勤電車の中などで読んでいた世代の方、もう一度読んでみるとまた違う「感慨」があるかもしれませんよ。