だから、あなたも生きぬいて
ちょっと前に話題になった本だと思いますが、文庫になっているのをたまたま見かけ、読んでみました。最近、家庭で不幸な出来事があり、少しへこんでいる僕ですが、この作者は、自分の不幸の比ではないくらい、壮絶な人生を送っていると思いました。いろんな困難にぶつかり、どん底から這い上がる作者の姿はすごいと思います。どんなにつらいことがあっても、人のせいにしちゃいけない、復讐しようとしても、結局、自分にはね返ってきてしまう。それなら自分を高めることで人を見返す、そんなスタンスで生きていこう、前向きに生きようと思わせてくれる一冊です。
真田太平記 (八) 紀州九度山(新潮文庫)
これほど面白い作品がかつてあったろうか。全編どこをとっても読み応えがある。内容は語るまでも無く真田と草のもの、徳川との壮絶な戦いは感動をおぼえる。本作品は20年前と昨年の2回読破しました。NHKドラマもあるようですが見ていません。小説の迫力を超えられるか興味もわきます。是非お勧めしたい作品です。歴史小説8作品目の感想。1988/06/10,2007/11/22
テレビ時代劇主題歌コレクション
ついに、橋幸夫の歌う「伝七捕物帳」第1シリーズの主題歌「向こう通るは」と「江戸の花」の両方が収録されたCDが出ましたねー。これを待ってたんですよ。
このCDの収録内容について簡単にふれると、まず、収録曲すべてが歌です。インストはありません。そして、発売元がキングなので、当然キング音源からの収録が中心なんですけど、RCA(大江戸捜査網)、ビクター(伝七捕物帳)、東芝(座頭市物語)、ワーナー(痛快!河内山宗俊)、ポリドール(おしどり右京捕物車)などの音源からも収録されています。そのおかげで伝七主題歌もキング音源じゃないのに聴くことができるわけです。
まあ、個人的な希望を言えば、角川博が歌う「伝七捕物帳」第2シリーズの主題歌「伝七流し唄」も収録されていれば、もっと良かったんですけど。
ファンが選んだ美空ひばり映画主題歌集~東映編~
最近、「ひばり映画」を何本か観た。中でも東映作品に主題歌とともに、すっかりはまってしまった。フルコーラスで聞いてみたい曲がいくつかあり、探していたらこのCDに行き当たった。当時の美空ひばりの歌声は元気はつらつで、52才で天に召されるなんて誰が考えただろう。さすが「ファンが選んだ」だけあって全20曲、中味が濃い。歌詞カードもスチール写真満載で、ファンにとってはたまらなく素敵! 聞いているうちに日本映画全盛期で、テレビが家に無かったあの頃に、タイムスリップするような錯覚に陥る逸品である。
真田太平記(二)秘密 (新潮文庫)
第一巻がとても楽しく読めたのですぐに第二巻にも手を出してしまいました。 天下をほぼ手中にしたかに思えた織田信長が本能寺に討たれ、世はまた乱世へ逆戻りの様相を見せ始めました。 北条、徳川、上杉に囲まれた真田がこの後どのように振舞っていくのかが読みどころです。 また、昌幸の私生活の中でお徳という身分のない女性に身ごもらせてしまう。 気の強い正室との関係がどのようになっていくのか。 こちらの方面でも面白くなっていきそうです。