佐武と市捕物控 4 (ビッグコミックススペシャル)
脂が乗ってきた、という感じです。
次々と起きる怪事件を大人っぽくなった佐武ちゃんが追いかけます。
市やんは、これまで斬った亡霊にとりつかれますが、佐武ちゃんの友情で均衡を保ちます。
二人の友情が縺れた糸を手繰り寄せていきます。
石ノ森氏の絵も冴え渡っています。
自在のコマ割と墨が重々しい男と女の深い情を描いていきます。
堪能しました。
石ノ森章太郎 男も泣けるTV主題歌集
ほしかったのは、[佐武と市」の主題歌、まさかCDになっているとは夢にも思っていなかった。
しかも、ネット検索した歌詞は一番と三番だけで、二番を聴けたのはもう最高です。
ユーチューブでも、三番の歌は聴けますが、フルに聴く事は出来ませんでした。(探せばあるのかも知れませんが…)
他にも、ハリマオが「三波春夫」さんではないのも新鮮です。
このCD、一言で言うなら、「クリアーな昭和の香り」でしょうか?
プレミア価格で購入しましたが、充分その価値のあるCDです。
佐武と市捕物控 (1) (小学館文庫)
1968-73年に「ビッグコミック」「増刊ビッグコミック」に連載・掲載。あらゆる分野のまんがに名作・傑作を残した作者の時代劇。初期は中編、その後短編連作となった。アニメ化もされたようだが、それは無理だろう。当時のアニメ絵で対応できる作品ではない。
石森章太郎は疑いなく日本を代表するまんが家のひとりではあったが、ナンバーワンになったことは遂になかったという気がする。この作品でも、黒を基調とした見事な画力、むらはあるが円熟した構成、実験的手法をあえて試みる勇気など、作者の長所は遺憾なく発揮されている。筋書きなどとは関係なく、ほれぼれするような絵が随所にあり、現代においてもまったく古びていない本作品は、傑作の名に恥じないはずである。それでもなお、本作に限らず私が彼の作品に感じる違和感とは何か。それは、表現の過剰なわかりやすさである。
彼の作品には、「はい、ここで笑いましょう」「ここでは余韻に浸りましょう」などというサインが至るところにみられる。私にはそれが煩わしい。絵で何でも表現できるという自信がそうさせたのだろうか。後年、吹き出しの外に墨筆で感嘆詞を書き添える手法を多用したことで画面が非常にうっとうしくなったのも、文字さえ絵に溶け込ませようとした試みの失敗であったのかもしれない。巧さを誇示したらその価値は半減する、ということに気づいてほしかったと思う。
決定盤!テレビ・アニメ主題歌 オリジナル・サントラ集 昭和38年~昭和43年(1963-1968)
アニメファンの方は要求レベルが高いため、大概の主題歌CD集はケチョンケチョンにこき下ろされています。これも批判は多いですが、割かしマシな方とゆうことで評価したいと思います。マッハゴーゴーゴーはSEが入っています。
普通TV主題歌だとマスターテープからコピーした良い音の場合が多いですが、これはサントラ特有のDレンジのせまい歪のある音で、まさしくTVから流れていた音で、我々の耳にこびりついている音です。制作者は「わかっている」人だと思います。
テレビまんが主題歌のあゆみ
「テレビまんが主題歌のあゆみ」が、まだレコードとして発売された時 懐かしさから 購入したのを覚えています。子供から青春期にテレビで見ていたアニメーション(当時は、まだテレビまんがといわれていた)が数多く網羅されています。最近になって私の子供に聞かせたくなり CDをさがしていましたので今回購入を決めました。