M. Butterfly [VHS] [Import]
ストーリー的にはクローネンバーグっぽいところもあります。ただ、ジョン・ローンは適役かどうかは多いに疑問。顔がでかいです。そもそも舞台だったものを映画にするのは個人的に疑問もあったのですが、クローネンバーグということで期待していました。どうゆう経緯で彼がこの映画を監督したのか、映画よりもそっちに興味があります。
In-A-Gadda-Da-Vida
~68~9年当時の事、私が「In-A-Gadda-Da-Vida」を初゚て聴いたのは、ラジオの深夜放送だった。当時まだロック専門にかけるDJ(純粋なディスクジョッキーね)も珍しかった時代(青春時代を過ごした名古屋においてはなおさら)CMで中断すること無くLPのB面目一杯のこの曲をフルに放送する事は画期的な快挙ですらありました。深夜枠とはいえCMスポンサーの手前さぞかし勇気が要っ~~た事でしょう。そんなエピソードが物語っている様に、後のヘヴィロックの先駆けともなるこの曲は当時センセーショナルな「出現」だったのです。肝心の6が試聴できないのは残念ですが、ぜひA面だけを聴いてタカを括らないでいただきたい。当時ではシカゴのダブルアルバムの(LPの)C~D面がそうであった様にA面の軽さからみてB面は新しい音楽の実験の趣向だったと想~~像つきます。しかし時代が追い付き追い越し、このB面でのサウンドがいかに早産の画期的な試みだったかが今判ります。ミュージック・コンクレートの手法を採り入れたノコギリを引く様な効果音、インプロヴィゼーション、そしてアナログエフェクターならではのヘヴィなギターサウンズ。そもそもこの伝説のグループ、4のギターリフなどGSサウンズを彷佛させて奇妙~~なんだけど(^^;)実にアンバランスな才気が器に納まりきらずずギシギシと軋んでいる観が在る。デスメタルVoの原型の様なリードvoのアクの強さとは裏腹にギターのEric Brannが当時まだ十代の可愛いルックスだったのも意外な裏切りだったりして。
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当時のレコードレーベルは彼等を「アート・ロック」とカテゴライズし、BS&T.シカゴらを擁するCBS-SONYは「ニュー・ロック」シリーズを打ち出した60年代末。新しいロックへの情熱と覇気、模索と実験精神がここに結晶して在ります。
早産ゆえに短命に終わったものの、蝶と言うよりまさに奇怪な蛾のごとき彼等は、ロックのDNAに鉛色の鉄粉をふり撒いて飛び去った。~